産経新聞 2012/02/09 01:13更新
誤認逮捕は自白偏重捜査が要因 15年前の女性殺害で容疑の男性起訴
千葉県流山市で平成9年、会社員、田島由美さん=当時(24)=が殺害された事件で、千葉地検は8日、強盗殺人と強盗強姦などの罪で、無職、橋詰雄介容疑者(32)を起訴する一方、同年6月に殺人容疑で県警に誤認逮捕された田島さんの祖母(故人)と姉夫婦の3人を「嫌疑なし」として改めて不起訴とした。
県警は当時、祖母の「自白」をもとに姉夫婦とともに逮捕したが、3人は嫌疑不十分で不起訴となっていた。地検は改めて不起訴とした理由を「嫌疑不十分のままでは好ましくないと判断した」と説明した。
県警が事件を再捜査し、別の事件で服役中だった橋詰被告が容疑者として浮上。DNA型鑑定などを行い、今年1月に強盗殺人容疑で逮捕した。捜査関係者によると県警は、橋詰被告の供述に基づき凶器とみられる包丁を現場から数百メートル離れた排水路で発見し、鑑定を進めている。
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