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病気放置許せない」 留置場で死亡、遺族ら告訴 栃木

産経新聞 4月27日(金)7時55分配信

 鹿沼署で昨年末、建造物侵入の疑いで逮捕・勾留されていた中国籍の男性=当時(30)=が糖尿病で死亡した問題で、男性の遺族らは26日、十分な治療を受けさせずに死亡させたとして、保護責任者不保護致死の疑いで、当時の留置管理課長ら同署員3人と警察医を宇都宮地検に告訴し、告訴状が受理されたことを明らかにした。遺族らは準備が整い次第、県を相手に民事提訴する方針。
 告訴状によると、男性は昨年12月26日、建造物侵入の現行犯で逮捕された。男性は長年にわたって重い糖尿病を患っていたが、警察医は通院していた病院に照会を行わずに薬を処方。十分な治療を受けられず、男性は同月30日に糖尿病で死亡したとしている。
 県庁で記者会見した遺族らは「本人が病院に行けない状態では県警が責任を持つべきだ。単なる過失とはいえない」として、告訴に踏み切った。また、男性の兄(33)は「何度も弟の状態を説明したのに聞き入れてもらえなかった。死ぬまで放置したのは許せない」と語った。
 一方、県警は鹿沼署員らの対応に問題がなかったか、業務上過失致死の疑いで調べを進めている。
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