読売新聞 1月25日(水)7時30分配信
福岡県警が「脱法ドラッグ」を所持していた男性を覚醒剤取締法違反(所持)容疑で誤認逮捕していたことがわかった。
脱法ドラッグは麻薬や覚醒剤に似た危険性があるが、規制対象の薬物と化学構造が異なり、法の網から漏れている。脱法ドラッグを覚醒剤と誤認して逮捕したケースは異例。
県警によると、17日未明、北九州市小倉北区の国道199号の中央線付近に乗用車が停車していると届け出があり、小倉北署員が駆けつけると車内で男性が眠っていた。署員が車内から白い粉末約0・6グラム入りの袋やライター、ストローなどを発見。簡易鑑定の結果、陽性反応を意味する青紫色に近い色を示し、県警は男性を現行犯逮捕した。
しかし、県警科学捜査研究所の正式鑑定で覚醒剤成分は検出されず、県警は逮捕から約9時間半後に釈放した。捜査関係者によると、粉末が覚醒剤と似た構造だったため、反応を示した可能性がある。
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